「神が低地の町々を滅ぼしたとき、神はアブラハムを覚えておられた。それで、ロトが住んでいた町々を滅ぼしたとき、神はロトをその滅びの中から逃れるようにされた。」創世記 19章29節 (2017新改訳)
主の使いが二人、ソドムの町に現れます。
ロトはひれ伏して彼らを迎え、もてなしますが、町の人々は二人をよこしまな思いで見て、彼らを捕えようとさえするのです。
結局のところ、ソドムの町には、正しい人はたった五人さえいませんでした。
ロトとその娘が二人だけ、逃れることが、いえ、主の使いによって逃れるように導かれただけでした。
ロトの妻もまた、折角与えられた機会を逃し、この世の楽しみに魅かれて、命令を破って振り返ってしまうのです。26節。
神は善であり、義の方なので悪が満ちているソドムの町をそのままにはできないのです。
彼らに機会を与えて悔い改めることを求めても、彼らはそれを望みません。
神に背き、神を侮った人々は、自らに滅びを招き入れるのです。
しかし、自分の弱さを覚えている信仰者には、主のあわれみと助けがあります。
町でのロトの様子を見ると、アブラハムに比べてその信仰は未熟であり、間違ったことをしています。8節、19節。
しかしなおも主のあわれみは深いのです。
滅びが迫る中、さばきが行われる最中でさえ、主なる神は、主を信じて従おうとする者を見捨てない。
いつも、覚えてくださっている。
そして助けて、逃れの道を備えてくださる。
私たちは、どんな困難なときでも、神が私を覚えていてくださるのだと言うことを忘れないようにしたい。
覚えていてくださることは、私の慰めであり、実際の力となり、具体的な助けとなるのです。
だから、私もいつも主を慕い続けて「主よ。私を覚えてください。」と祈り続けたい。
シャローム