「主は、御力をもって地を造り、 知恵をもって世界を堅く据え、 英知をもって天を張られた。」エレミヤ書 10章12節

1節から、創造主である真の神と人が作り出した偶像の神々とを比較しています。
4〜5節では、偶像の神々は、ものも言えず、歩くこともできなくて、なにもすることができないと指摘します。
さらに、9節では像に美しく張られた金や銀の産地を示して、人の手で作られたことは明白であり、何の力もない偽物の神であると指摘します。
そんな偶像の神々を崇めて恐れるなと、訴えているのです。

それに対して真の神は、人の知ることができる範疇を超えていると示すのです。
どこかで生まれた神ではなく、神が全世界を造ったことを示します。

神、主の御力で地を造り。
主の知恵が世界を支えていることを示すのです。
英知をもって天を張られたと言うのは、続く13節にあるように、雨や稲妻のような万象もすべては、主が造られて、雨を降らし稲妻を光らせ、そして地とともに天をも支えていることを示します。

人が住むこの世界にあるもので、神、主の御手によらないものはなく、今もそれらすべては主の御手の中にあって支え、守られているのです。

私たちが生きて、触れて、感じるこの世界をすべて造られた方がいることを、私たちは最初に覚えて、崇め、恐れるべきなのです。
ですから、どんなに美しく、どんなに巧みな像や物が造られても、それらを構成する素材を造られた方があることを知っているならば、偶像を崇めるのではなく、創造主の御力を崇めるのです。

シャローム