「すると、ペテロは言った。「金銀は私にはない。しかし、私にあるものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」 使徒の働き 3章6節
エルサレムの神殿にある「美しの門」そこで礼拝する人たちから施しを求めるために毎日、そこに置いてもらっていた足の不自由な人がいます。
ペテロとヨハネを見かけたこの人は、何かもらえるのかと期待をして二人に目を注いだのです。
しかし、ペテロの掛けた言葉は意外なものでした。
施しを求める人がいて、その人を見つめるペテロなのです。
期待して目を注ぐ人に対して、ペテロは開口一番で「金銀はない」と、答えるのです。
しかし続けて「私にあるものをあげよう」と、言うのです。
ペテロは持っているものがありました。
それは地上の金にも銀にも勝るものでした。
そして本当は、誰もが必要とするものです。
ペテロは、金銀とは比べようのない素晴らしい恵みを持っていることを知っていました。
そしてこの素晴らしい恵みは、信じるだけで受け取り、自分のものにできる最高の贈り物です。
はっきり「あげよう」「私にあるもの」と、明言できるペテロです。
私たちもこの恵みを自分のものとしていることを確信に喜び、その上で、愛する隣人に「あげよう」と、自分が持っている恵みを渡していきたい。
この恵みを私たちに与えるために、イエス・キリストは地上に生まれてくださったのです。
シャローム