「ですから、兄弟たち。自分たちの召しと選びを確かなものとするように、いっそう励みなさい。これらのことを行なっているなら、決してつまずくことはありません。」 ペテロの手紙 第二 1章10節
第二の手紙を読みます。
偽教師が教会の中に入り込み、間違った教えが広がって行く危険があったので、ペテロは手紙を書きました。
偽教師が自分たちの知識を自慢するので、ペテロは正しい聖書の教えと、神のことばに従う信仰生活について教えます。
そのため「知る」「知識」といった表現が目に付きます。
ここでペテロは、主イエスに従う正しい信仰生活を日々励むように命じます。
それは自分を誇る偽教師たちが、口では立派なことを言っても、その行動が伴っていない、きよめられていないからです。
正しい生活を送る理由はそれぞれ召された目的があるからです。神と人に仕え、この世界で果たすべき使命があるからです。
そして目指すべき姿は、5節から7節に具体的な性質として示されます。。
最終的にはキリストに倣う愛のある人となっていくのです。
それはできることなのか。
ここでは、召しと選びを確かなものとするように教えられます。
確かなものにするのです。できるのです。
主イエスを信じた人には、聖霊が与えられており、聖霊は一人ひとりの信仰者の中に住んでいてくださいます。
ですから4節にあるように「神のご性質にあずかる者になる」ことができます。
私たちが励むのは、自分一人の努力、修業と言ったことではありません。
聖霊とともに活き活きと信仰に生きることであり、証しすることです。
そのような歩み方が私たちを守り、天の御国へと豊かに御ちび入れてくれるのです。
ですからその歩みは、苦行難行ではなく、聖霊とともに歩む恵みの道です。
これらの勧めは、この手紙を書いてから、それほど時間をおかずに殉教して処刑されたペテロが確信と平安を持って語るのですから、確かな勧めとして私の心に届きます。
シャローム