「そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のために祭壇を築いた。」創世記 13章18節 (2017新改訳)

アブラムが行動を共にしていたのは、甥のロトとその群れでした。
彼らは主に祝福されて、家畜も多くなりました。
その結果、近くに一緒に住むと家畜の餌が足りなくなったのです。そして両者の牧者たちの間に争いが起きます。
アブラムは争いを避けるために別れて住むことを決めます。
そして年長者であるアブラムが甥のロトに住む場所を先に選ぶ権利を譲っていくのです。

ロトは自分の目にいかにも豊かな土地を選びます。しかしその土地は、甚だしく罪深いソドムの町の近くでした。
一方アブラムが選んだのは、主がかつて与えると約束した土地です。

別れ住んだ二人に大きな違いがあります。

ロトは、ソドムに天幕を移してしまうのです。12節。
罪深い人たちは目には豊かで魅力的だったのです。ロトは近くに住み、そしてその中へ移り住み、入って行くのです。

アブラムは、住む場所を定めると、そこに主の祭壇を築き、礼拝を献げるのです。

ロトは、目に豊かなものの近くを好んだのです。
アブラムは、主の近くにいることを望んだのです。

この違いは、この後の二人の生き方の違いと祝福の受け取り方にも違いが出ます。
私たちは、どの土地に住もうとも、どのような状況の中で生きようとも、いつも、主のそばにいたいと、強く願うことをしたい。
そのためにも礼拝を、祈りと賛美を私の生活の一番近くに置きたいのです。
シャローム