「エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。」 創世記5章24節

アダムの歴史として、アダムの子どもたちの名前と彼らが生きた年数が記されています。
皆とても長寿です。
しかし彼らが神様を信じて歩んでいたのかは記されません。
ここ24節に登場するエノクだけが「神とともに歩んだ」と記されるのですから、他の子どもたちは神さまを信じて歩むことがなかったのでしょう。
ここには10人もの名前が上げられています。しかし、エノク以外は神とともに歩まなかったとしたら、悲しく残念でなりません。
最後に上げられるノアは、6章に進むと、ちゃんと神とともに歩んでいたことが分かりますが、5章ではエノク以外は神とともに歩んだことに言及がありません。
アダムの直系の子どもたちですら、神様を忘れているのでしょうか。

しかし、見方を変えると、ここにはもの凄い神様の恵みが溢れていることが分かります。
10人もの人たちの中で、神とともに歩んだと明確に記せるのがエノクだけですが、この後に続くノアと、ノアの子どもたちから神様の恵みが取られてしまうことはないのです。
エノク、ノアと言うわずかな人の信仰の応答を、神様は受け止めてくださって恵みを注ぐことを止めないでいてくださるのです。

神様はたった一人の信仰の応答も見放さず受け止めてくださる。
では、私はエノクに続く信仰の応答をして「神とともに歩んだ」と、地上での生涯の終わりに神様に言っていただける生き方をすることが大切なのだと知りました。

シャローム