「セムの子らはエラム、アッシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム。」創世記 10章22節 (2017新改訳)

ノアの子どもたちの名前、系図が記されます。
続く11章や、新約聖書のルカの福音書3章36節によれば、ノアの後、神様の契約を更新して受け取っていくのは、セムであり、その子アルパクシャデです。
この子がイエス様にまで続く、重要な人物ということです。

しかしここでは、セムの家系だけではなく、ヤフェテ、ハムの子どもたちの名前も記します。
神に背いている子どもたちなのですが、その名を神様は忘れません。
地上での最初の勇士(8節)や王国の始まり(10節)のように、神に対抗して自分の力を誇る人たちの名前も神は覚えていてくださる。
それがここに系図が記されていることからも、分かるのです。

そしてこうして聖書を読む、後の時代の信仰者もまた、神様が一人ひとりを大切に扱い、その名前を呼んでおられたことに目を向けることになります。
神様は、小さな存在の私のことも、ここに記されるアルパクシャデ以外の人と同じように、知っていてくださる。
そして、私の名前を呼んで、呼び続けて、神様の元へ帰ってくるように待っていてくださるのだと、分かるのです。

ノアから、アルパクシャデへ、そして全世界へ別れ出た人々の子孫である私たちは、神に名前を覚えていただけることを喜びたい。

また、一人ひとりの名前を、大切に記録して伝えることでイスラエルの民は、その信仰を証しして、私たちに伝えてくれたのです。
だから、ここをただの名前の記された10章などとは思わないで、大切な信仰の証の場面であることも覚えておきたい。
今も、主が私の名前を大切に呼んでくださることを喜び、感謝する朝です。
シャローム