「虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い起こそう。」創世記 9章16節 (2017新改訳)
契約の虹。
神はもう、再び洪水によるさばきをおこなわないと、約束を与えてくださいました。
弓を横にすると半円形になります。虹の形は、弓矢を横にした状況を象徴しています。
虹をかけるとは、弓を壁に掛ける、置くと言う意味を示します。
そのように扱うのは、弓を使わない状況です。
すなわち、掛け置くと言うのは、戦わない、即ちさばきをおこなわないことを象徴的に示しています。
洪水も、地に住む人々の悪、罪が満ちたからおこなわれたさばきです。
しかし神は、もうそのようなさばきはおこなわないと、約束を与えてくださった。
一方的な恵みが与えられたのです。
しかし、神は知っておられます。
この先も、人は神に背き罪を重ねると言うことを、知っています。
しかし神は、ご自身が与えた恵みの契約を見ては、その契約の故に人を滅ぼすことをしないと、明らかにしてくださるのです。
神は全能で愛の方ですから、契約を忘れることはありません。
仮に、虹を見ることがなくても、契約を忘れたりはしません。
では、誰が虹を見るべきなのか。
私たちです。
虹を見るとき、二つのことを思い起こすのです。
一つは、神が与えてくださった恵みの約束です。
神は、ただ洪水、さばきを起こさないと、語られたのでなく、神に立ち返るように恵みを与えてくださったのです。
私たちは虹を見る度、神の恵みの契約が与えられていることを思い起こすのです。
もう一つは、虹が空に架かるとき。
神が、いつも私たちを見ていてくださることを覚えるのです。
私が、神を忘れることああっても、神は私を忘れないで、見守ってくださる。
そして、滅びないで神の元に帰って、平安と喜びの日々を送れるようにと、恵みの契約を与えてくださっているのです。
神は滅ぼさないだけではなく、洪水の代わりに、御子を送ってくださった。
クリスマスに地上に来られた御子イエスは、神と人とを繋ぐ、具体的な虹となったとも言えるのではないでしょうか。
虹を見て、クリスマスをお祝いしながら、いつも、神様から先に恵みが届いていることを覚えたい。
シャローム