「イエスは苦しみを受けた後、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。」 使徒の働き 1章3節
ルカの福音書の著者であるルカが、福音書に続けて記した「使徒の働き」です。
ペテロ、パウロという使徒と呼ばれる弟子たちの宣教の様子を記します。
同時にそれは、使徒たちとともに働かれる聖霊の働きを教えてくれます。本書は「聖霊の働き」と呼べる書です。
この短い言葉に、非常に大切なことが二つも示されています。
1つ。
イエスさまは苦しみを受けられたのです。
神である方が苦しまれたのです。
神が何故、苦しまなければならなかったのでしょうか。それも、ご自分が造られた世界の中でです。
それは神に造られて、愛されていた私たちが、神に背を向けたまま悔い改めることもなく、滅びに向かって行くからです。
神は、罪を犯した私たちを、なおも愛して、救おうと、私の身代わりに苦しまれたのです。
2つ。
生きているのです。
イエスさまは、今も、生きています。
十字架で、苦しまれて死なれましたが、よみがえられたのです。
死に勝利されたのです。
イエスさまは、今も生きておられます。
ですから、イエスさまを信じる人も、生きるのです。
イエス様を信じる、イエス様を愛する。
それは死んでしまった過去の人のことを思うのではなく、今も、生きておられ、私を愛してくださっている方なのです。
クリスマスが近づきました。二千年前に死んでしまった人の記念の日ではないのです。
生きておられる主イエスの誕生を祝う日です。
シャローム