「その女はエリヤに言った。「今、私はあなたが神の人であり、あなたの口にある主のことばが真実であることを知りました。」」列王記 第1 17章24節 (2017新改訳)

エリヤと出会いエリヤが告げた通りに、エリヤのために、残された一握りの粉と少しの油でパン菓子を作ったのがこのやもめでした。
エリヤが語った主のことばの通りにした女性の、粉と油は尽きることがありませんでした。
主のことばを信じて従った、信仰による勝利、恵みを経験したのがやもめです。

しかしその後で、彼女の息子が亡くなると、心が乱されて主の叫んでしまうのです。
わざわいをくだすために、エリヤが自分のもとに来たのかと叫ぶのです。
その心、悲しみを誰も批判することなどできません。

しかしどこまでもあわれみ深い主は、エリヤの祈りに答えてくださり、その子どもの命を返してくださったのです。
子どもが生き返った時、女性はこの 24節の告白をしたのです。

ここには大切な信仰の告白があります。
「あなたの口にある主のことばが真実であること」とは何か。
エリヤは、素晴らしい言葉を女性に語ったのではありません。
エリヤの口には主のことばがあったのです。
語る人であるエリヤが、主のことばを完全に信じて語るのです。
自分の言葉を告げるのではなく、主のことばを信仰を持って語るのです。
信じていなければ、語ることはできません。
そして、主のことばは真実であり、力があります。
聞く人もまた、信仰を持って聞かなければ、意味がなく価値もなくなってしまうのです。

「あなたが神の人」とは何か。
神のような力を持った人ではありません。
神を信じて、神のことばに従い、神に仕え、神のことばを隠さずに語る人のことです。
神の人が語り続けるならば、いずれ聞く人も神、主の真実の言葉を信じるようになるのです。
ですから、私たちは、真実に神のことばを語り続けたい。
シャローム