「苦難の日に 私は主を求め 夜もすがら たゆまず手を差し伸ばした。 けれども 私のたましいは慰めを拒んだ。」詩篇 77篇2節

慰めを拒んだ、と不思議な言葉を発しています。
詩人は、1節で声を上げて叫んでいます。主に祈り求めている様子を示していますが、通常の祈りではありません。
必死の祈り、叫び声を張り上げて主に助けを求めているのです。

2節には「夜もすがら たゆまず」と、ありますからこの時、詩人がとても苦しめられていることが分かります。
そんな苦しみの中からの祈りの声を上げているのです。
手を天に向けて思い切り伸ばして、そうして叫んでいるのです。
必死に祈りますが、必死に祈っているだけではないのです。
詩人は主だけに頼ります。

2節の「慰めを拒んだ」とは、主のほかから来る慰めや人の慰めの言葉を求めないと言う告白です。
たとえ主から慰め、助けが直ぐには詩人に届かなくて、苦しみ疲れ果てて行ったとしても、詩人は主だけを待ちます。

苦難の日にこそ、私たちは主に出会い、主の慰めだけを期待し待つのです。
天に向けて伸ばし続けて、私の手が、腕が、疲れ果ててしまっ多としても、私は主に叫ぶことをやめない。
主の助けだけを祈り求めて、叫び続けるのです。
苦難の日には、主に出会いたいのです。
シャローム