「彼らはサウルとその息子ヨナタンの骨を、ベニヤミンの地のツェラにあるサウルの父キシュの墓に葬り、すべて王が命じたとおりにした。その後、神はこの国の祈りに心を動かされた。」サムエル記 第2 21章14節 (2017新改訳)

三年間も続く飢饉が起きたとき、ダビデは主に伺い、サウル王が盟約を破ってギブオン人を殺戮したことの報いだと知ります。
ダビデは、ギブオン人たちの望みを聞き、サウルの子ら七人を引き渡し、彼らはさらし者となっていきます。
しかしそのことを深く悲しんだ娘リッパは、その亡骸を守ります。
ダビデのその心に動かされて、サウルとヨナタンの骨を葬るのです。

飢饉を送ったのは主です。
しかしギブオン人の復讐を容認された主は、リッパの心を受け取ってくださるのです。
ここまでのすべてのことを主は赦されて、飢饉を終えて、再び祝福を注いでくださるのです。

ギブオン人もサウルに対して一矢報いなければ気が済まないのです。
しかしリッパは犠牲を払って、その亡骸だけは守のです。
ダビデもまた、そリッパの心が良いものであることを認めて、行動します。

主はそれらをすべてご覧になった上で、再び祝福してくださったのです。
主はどこまでもあわれみ深く、忍耐強い方です。

主はこれほどまでにあわれみ深いのに、私たちは赦すことよりも憎み報復することに心を向けてしまうものです。
主のあわれみ深い心に倣い、憎しみではなく赦す心を我がものとしたい。
主は、忍耐強く待ってくださるから。
シャローム