「キリストは肉において苦しみを受けられたのですから、あなたがたも同じ心構えで自分自身を武装しなさい。肉において苦しみを受けた人は、罪との関わりを断っているのです。」 ペテロの手紙 第1 4章1節(2107訳)

水曜日です。聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、ペテロの手紙 第1です。

使徒ペテロ、あの主イスといつも一緒にいたあのペテロが、ローマで書きました。しかし、迫害を避けるために「バビロン」で書いたと5章13節で記しています。バビロンは神に逆らう罪の象徴的な意味を表しているのでしょう。
ペテロは、主イエスの「わたしの羊を飼いなさい」と言う命令に従って、教会の人々を励ますために手紙を書きました。
ローマから迫害を受けていると言うよりは、いつの時代、どこの地域にあっても起きてくる人々からのキリストを信じる人への攻撃に対して、しっかりするように励ます内容です。
苦しみの中にいる人たちへは、イエス様が私たちを罪から救うために苦難を経験してくださったことを繰り返して記します.
ここもその一つです。

イエス様が人となって生まれてくださり、何を経験してくださったのか。
私のために、十字架に架かるために、馬小屋の誕生から、一足飛びにゴルゴダの丘に移ったのではないのです。
誰よりも多くの苦難を経験してくださり、しかし罪を犯さず、呟くことなく父なる神様のことばに従われたのです。

この手紙の、苦難を経験している人を励ますことに加えて、もう一つの特徴は命令形を用いる文章が多いことです。
あのイエス様の側にいた時の、激しく熱く、真っ直ぐなペテロらしい言葉だと思います。

ここでも苦しみに耐えなさいとだけ、励ましてはいない。
苦しみを経験し、それに打ち勝つように、武装して勝利するよう命じます。
武装して戦い抜いて、罪との関わりを断てと、命じるのです。
罪を断ち、罪から離れた信仰者は、次に互い熱く愛し合うように命じます。1章22節
罪を離れることの厳しさと、愛することの大切さと必要をペテロは強調します。

イエス様に愛されていることを信じたキリスト者は、生活の中で罪と戦い続け、愛することを熱心に求めて実践する。
聖書が教える信仰の姿です。
ペテロらしい熱い命令と熱い励ましがこの手紙にあります。
私たちもペテロのように熱い思いで過ごしましょう.私たちにはできるのです。聖霊が励まし導いてくださるから。
シャローム