「お互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるようになります。」 ヨハネの福音書 13章35節

ヨハネの福音書が伝える十字架の直前の最後の晩餐の場面です。他の三つの福音書とは少し書き方も違っています。
イエスさまを裏切るイスカリオテのユダについても、細かくその行動を記します。
イエスさまが、私たちの罪を赦すために十字架の死へむかわれるその時、ユダは、そのイエスさまを裏切るために弟子たちの間から出て行くのです。
イエスさまの愛とユダの裏切る心。

今、イエスさまを信じる人たちが集うところが教会です。
その私たちに大切なことは、お互いが愛し合うことです。

人は他人の心を見ることはできません。
相手の心を知ることも難しいものがあります。
しかし、イエスさまを信じると告白できる人たちの間に、互いを愛する愛が見えるならば、その人たちは、他の人たちからイエスの弟子だと認められるのです。
人の信仰をはかることなどできませんが、互いの間に愛があるならば、その信仰も真実なものであることが分かります。
そしてその愛し合う集いこそが、信仰の証しになるはずです。

この朝もう一度、イエスさまを愛する愛と互いに愛し合う心を確信できる歩みをして行くことをこの箇所から覚えて、心に刻みたい。
シャローム