「すると、主の怒りがウザに向かって燃え上がり、彼を打った。彼が手を箱の上に伸ばしたからである。彼はその場で、神の前で死んだ。」 歴代誌 第一 13章10節
不思議なことが起きて、それが記される13章です。
神の箱を運ぶ途中で、神の箱を乗せた荷車が倒れそうになったため、箱を押さえたウザという人物が、主の怒りに触れて打たれ、死にます。
箱を押さえただけなのに、何故、突然主は怒りを発したのか。
荷車が倒れて神の箱が落ちたり破損しては問題だと思いますが、それを防ごうとしたはずのウザが主に打たれたのです。
それはここに至るまでに、問題がたくさんあったのです。
まず、箱を移動させて本来あるべき神殿に帰そうとしたのはダビデ王です。
民も皆んな賛成して、行動します。
しかし、これまでサウル王も、サウル王の時代の民も誰も、神の箱に心を向けてこなかったのです。
これが問題です。
箱そのものではなく、主への信仰が問われています。サウル王は、もっと箱にも、神殿で礼拝をすることにも心を砕くべきでした。
次に、箱を帰したいとのダビデの思いは正しいのです。
しかし、ウザを含めて、運搬に関わったのが、祭司ではないことが間違っています。
この運搬も主への礼拝と同じようにするべきでした。最初から間違っていました。
そして、倒れるのを防ぐためとはいえ、祭司でもないウザが手を伸ばしたのが間違いです。
律法で定められていないのに、手で触れてはいけないのです。
では、倒れても良かったのでしょうか。
いいえ。
やり方、方法が間違っていたので、倒れそうになったのです。
主の守りと助けがあることを信じて、祈って始めるべきでした。
そうすれば主の御手が箱を支え、荷車を守ってくださったのです。
自分の手を伸ばす前に、主に祈りをささげるのです。
そうすれば、どうなるのか?
貴方の毎日で経験できます。
シャローム