「しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません、わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」ヨハネの福音書 4章14節 (2017新改訳)
聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、ヨハネの福音書です。
著者はゼベダイの子のヨハネです。若い頃は激しい性格でもあったようです。
イエス様は「雷の子」とあだ名を付けるほどです。
晩年はエルサレム教会の指導者となり、ペテロとともに教会を導き「愛の使徒」とも呼ばれたほどです。
ヨハネは最後はエペソで殉教したと伝えられます。
執筆の時期は、85〜90年の間くらいと考えられます。
四つの福音書のうち「マタイ」「マルコ」「ルカ」の3つの福音書は「共観福音書」と呼ばれます。
共観と言う言葉が現すとおり、同じ出来事やたとえを記していると、考えられます。
それに対してこのヨハネの福音書は、3つの福音書を補完するような記事が幾つも記されています。
そして表現なども、他も3つとは違い、哲学的だと評されることもあります。
イエスが神の子キリストであることを強調して伝えてくれます。
また他の福音書にあるたとえはありません。
そして奇蹟の物語も他の3つの福井書には見いだされなのいものが記されています。
もう一つの特徴が、イエス様との対話によって、出来事、物語が進んで、神の国の真理が解き明かされていくことです。
ここでもサマリアにある井戸を舞台にして、一人の女性との対話によって、この女性が救い主であるイエスを信じていきます。
井戸の水とイエス様が与えてくださる永遠のいのちの泉とを比較して、対話をしながら、この女性がイエス様を求めるようになります。
そして彼女はイエス様を信じて、直ぐに変えられていきます。
この井戸に水を汲みに来るまでは、人の目を避け、罪を恐れていた人が、イエス様を信じると、自ら人々の前に出かけて行って、イエス様を紹介して証しをするのです。
一時的な喜びや慰めではなく、永遠のいのちが、彼女の内に湧き上がったのです。
ヨハネは、イエス様に愛された弟子です。
このヨハネの福音書を読み、イエス様に従って歩もうとする私たちもまた、イエス様に愛される弟子と変えられていくのです。
四つの福音書を比較しながら読むとまた興味深いです。
シャローム