「まことに 神こそさばき主。 ある者を低くし ある者を高く上げられる。」詩篇 75篇7節

1節で詩人は「あなたの御名は近くにあり」と、声を上げています。
主の臨在を感じている詩人なのです。
そして主こそが正しい審判者であることを信じています。
それは同時に、詩人の周りには悪をおこなう者たちがいて、詩人を苦しめている状況であることを示しています。

詩人は今、順風満帆で平安なのではなく、問題があり困難を経験して最中なのです。
それだからこそ詩人は主の臨在を自分の近くに感じており、信頼しているのです。
悪をおこなう人への審判は、人ではなく神が正しくおこなわれる。
正しい時に、神が定められた時におこなわれると信じています。

それでも苦しいことには変わりがないはずです。
その中で、詩人は主に賛美の声を上げてこの詩篇を閉じるのです。

その詩人の信仰の中心にあるのが7節です。
低くし、高く上げられるとは、救いのことを指します。
誰が罪から救われるのか、誰が主の審判を受けて滅びるのか。
救いか滅びかは、主なる神さまが定めておられます。
決定するのは神さまなのです。
他のものにそれを代わることはできません。口出しもできないことです。

さばきを信じているからこそ、救いの喜びを感じているのです。
苦しみの最中でも、主にだけ信頼して賛美の声を上げることができるのです。
詩人には、主はとても近くに存在を感じることができる方なのです。その近さ、臨在はそのまま喜びになっています。

あなたは、主をいつも近くに感じていますか。
シャローム