「ところがあなたは、これまでのだれよりも悪いことをした。行って自分のためにほかの神々や鋳物の像を造り、私の怒りを引き起こし、わたしをあなたのうしろに捨て去った。」列王記 第1 14章9節 (2017新改訳)

ヤロブアムのおこなってきた数々の罪に対して、主はさばきのことばを伝えます。
「だれよりも悪いことをした」
「自分のために〜像を造り」
「わたしをあなたのうしろに捨て去った」
厳しいさばきのことばが与えられる理由は、この三つです。最上級の罪と言えるでしょう。

ほかのだれよりも、これまでのどのような人よりも酷い罪をおこなったと、主はヤロブアムに指摘します。
自分のために、神々を造り出そうとしたのだと、指摘します。
主の前に進み出て、主に従うのではなく、主を自分の後ろに捨て去ったと、指摘します。

主はどのような方でしょう。
一つ前の8節では、ダビデが「主の目にかなうことだけおこなった」と、評価され、主に喜ばれています。
しかし、ダビデも罪を犯したことがありますし、その治世において失敗もありました。
それでも主の愛とあわれみは、そのようなダビデの罪を覆い、赦してくださったのです。
何故でしょうか。

ダビデが、罪を素直に、真摯に悔い改めた人だからです。
主の前にいつも、いつでも進み出る人だったからです。
誰か(例えばサウル王)と比較して、自分の行動を決めませんでした。いつも、主の前に正しいことを行うとしたのがダビデです。

主は悔い改め、心を砕いて主の前に来るものを拒みません。
赦しを与え、恵みを施し、祝福をしてくださるのです。

しかし、それができなかったのがヤロブアム王でした。
主から、最初に大きな恵みを受け取ったのに、その後は罪を重ねるばかりだったのです。
私たちは、いつも主の前に行きましょう。
私の前に主のことばを置きましょう。
シャローム