「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。」コリント人への手紙 第1 15章20節 (2017新改訳)

聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。

今日開いたのは、コリント人への手紙 第1です。

著者はパウロです。
パウロがエペソに滞在している時に書かれました。
コリントの教会には、パウロを慕う者、ペテロを慕う者、アポロを慕う者がいて、それぞれに主張して教会に分派を引き起こすと言う問題が起きていました。
また、コリントの町は当時の交易の拠点であり、栄えていましたが、豊かであったが故に倫理道徳の面で荒廃していました。
コリントの名前は、そのまま不品行の代名詞となって、広く知られるほどでした。
さらに、女神アルテミスを祀る大神殿があることから、教会の中にまで偶像礼拝が入り込むと言う問題が生じていたのです。
このように幾つかの問題があったため、教会はパウロに教えを乞い、手紙が書かれたのです。

偶像礼拝に対して、同時に間違ったキリスト理解に対して、パウロは明確に教え、命じるのです。
キリスト者が、信じているのは、イエス・キリストが救い主であり、死んで葬られたけれども、よみがえられたと言う事実を信じていることです。
そして、そのイエスのよみがえりは、救い主を信じるキリスト者にとっては「よみがえりの原型」であり、信仰者がよみがえることの代表であることを表します。

このことを明確に指し示し、それを信じているのがキリスト者なのです。
パウロは、そこが決して揺らいではいけないと、言葉を重ねながら強く訴えるのです。

見えないものを信じているからこそ、私たちは自分が何を信じているのかを明確にして、告白しなければいけないのです。
それは同時に、私の信仰を確信させ、喜びと平安を増し加えてくれるのです。
私は、よみがえりの主、イエス・キリストを、救い主と信じています。
シャローム