「主は、かつてギブオンで現れたときのように、ソロモンに再び現れた。」列王記 第1 9章2節 (2017新改訳)
主の宮と王宮、それに加えてソロモンが作りたいと望んでいたすべてのものが完成した時に、主は、再び現れてくださいます。
完成までに20年という時間が過ぎていました。大事業が完成したのです。
主は、ソロモンに再び語ります。
その内容は要約するならば、それはギブオン(3章14節)で、主が語られたことと同じです。
主のことばに聞き従うならば、ソロモンの王国は、とこしえに立つ。
しかし、主のことばを離れ、偶像の神々を拝むならば、町は滅び、人々から笑い者となる。
主は、ソロモンに、私に、恵みを与えてくださいます。
恵みであって、対価、報酬ではないのです。
また、自分の手で勝ち取ったものでもありません。
修業の結果として辿り着くものでもありません。
主の語られるのは、約束の確認と更新でああって、違うことを語られるのでもありません。
しかし、私たちは時々こうして主に確認をしていただかないと、間違えてしまったり、道をズレてしまうことがあるのです。
ここ9章でも、完成時に杉材などを手配してくれたヒロム王との関係に不穏な空気が生れています。
また、ソロモンがエジプト王の娘を妻として、王から送られた町を築き直したことが記されます。
偶像の神々への誘惑が、いつの間にか入り込んでいることが、僅かな言葉の中に示されています。
王宮の完成と言う最高の場面、素晴らしい祝福の時に、しっかりと主のことばを聞く必要があることを、9章は教えてくれます。
恵みを一杯に感じている時こそ、誘惑も多く、主の静かな声を聞き漏らす危険な時です。
主は、難しことを幾つも私たちに求めることはなさいません。
主が、私を愛し、私が主を愛して主のことばに従うことを望まれるだけです。
そして時おり、主は、そのことを忘れないように私に語りかけてくださる。
シャローム