「あなたのしもべの祈りと願いに御顔を向けてください。私の神、主よ。あなたのしもべが、今日、御前にささげる叫びと祈りを聞いてください。」列王記 第1 8章28節 (2017新改訳)

主の宮が完成し、契約の箱を運び入れたソロモンは、奉献式を捧げます。
その中で、ソロモンは民の代表として、信仰者の見本として祈ります。

主には、御顔を向けて聞いてくださいと祈ります。
「あなた自身が聞いてください」と、何度も繰り返して祈ります。
そして民が「心を主に傾ける」ことができるようにと、導きを求めます。

ソロモン自身は、祈り、心から叫ぶのです。
主が、ソロモンの祈りを聞いてくださると知ってますが、必死に叫ぶのです。
主が、聞いてくださるから、私たちの祈りは祈りになるのです。
主が、聞いてくださらないなら、それは単なる呟きであり、大声を発しているだけの空しい行ないになります。

ですから聞いていてくださると確信を持って祈りつつ、聞いてくださいと、切実に願うのです。
このソロモンの祈りは、確信と希望に満ちた祈りであると同時に、自らに与えられた使命を確認して、これからの導きを求める祈りでもあります。
祈りのない信仰生活はあり得ません。祈りのない主との関係も結びようがないのです。
主は、御顔を向けて聞いてくださる。だからこそ祈ります。切に叫び祈ります。
シャローム