「御子を持つ者はいのちを持っており、神の御子を持たない者はいのちを持っていません。」 ヨハネの手紙 第1 5章12節(2107訳)

水曜日です。聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、ヨハネの手紙 第1です。

ヨハネの手紙と呼ばれる手紙は三通あります。ヨハネの福音書を執筆した「使徒ヨハネ」出あり,第二の手紙では「長老ヨハネ」と,自らを呼びます。
イエス様と一緒に宣教旅行をしていたゼベダイの子のヨハネです。
80年代の後半から90年代の初めに書かれました。ヨハネの黙示録よりは前に書かれたと考えます。
ヨハネは晩年はエペソの町で過ごしたと言われていますので、そこで書かれたものでしょう。

執筆した事情はキリストを信じる信仰の根本である「イエスがキリストである」「イエスが神である」「イエスは完全な神であり,完全に人でもある」これらを否定する異端の教えが広がって来たことへの警告と,正しい信仰を教えるために書かれました。

御子を持つ者とは、イエスが神の御子キリストであることを信じる人のことです。
御子を持つ者とは、罪が赦されて、永遠のいのちを持って,神とともに生きるようになった人のことです。
御子を持つ者とは、神の命令を守る人のこと,聖書のことばに従って生きる人のことです。

神の命令を守って生きることは重荷となりません。神と人を愛し,自分がイエス様に愛されていて,平安を受け取っていることを,日々味わいながらイエス様に従っているひとなのです。
聖書のことばの実践は自制と情熱が必要であり,簡単ではないかもしれませんんが、困難なことではありません。
むしろ神に愛されていることを知るほどに,愛が増して、さらに聖書のことばを実践し従いたいと願う者に変えられていくのです。

使徒ヨハネも若い頃は激しい性格であったと言われますが,この手紙を書いた晩年は愛の人と呼ばれていたとも言われます。激しい性格が神に変えられ用いられて,誰よりも深くイエス様と隣人を熱く愛する人になっていたのです。
それは聖書のことばに親しみ,聖書のことばに日々従う生き方によって作られていったものです。
そのような人は、確かに永遠のいのちを持っていると,分かります。
シャローム