「わたしは あなたの神 主である。 わたしが あなたをエジプトの地から連れ上った。 あなたの口を大きく開けよ。 わたしが それを満たそう。」詩篇 81篇10節
イスラエルの民が、奴隷のように扱われ苦しめられていたエジプトの地、国から救い出されたことを示します。
連れ上ったとは、神が苦しみから救い出して、旅路を導かれたことを指しています。
イスラエル人が、自分の力で奴隷の鎖を断ち切って、エジプトから脱出したのではないのです。
それどころか、主に助けを求める叫び声を上げることさえ、なかなかできなかった民でした。
しかし、主はアブラハムを愛し、その子孫にも恵みを与えると約束をされていたので、その約束を変えないで、彼らを救ってくださったのです。
ところがです。
彼らは、荒野の旅が苦しくなると、エジプトでの苦しみ、虐げられていたことを忘れて、エジプトの豊かさを慕って、神に逆らうのです。
荒野で、偶像礼拝をしたり、主に背くことばかりするのです。
彼らの口は、主への呟きばかりが上るのです。
主は、そんな彼らを見捨てません。
約束を守り、忍耐して導いてくださるのです。
ここで大切なのは「あなたの口を大きく開けよ」です。
主がその開けた口に、食物を、恵みを注いでくださるのです。
しかも「大きく開けよ」です。
主の恵みは大きいのです。だから口を大きく開けなければなりません。
主に呟く前に、主に期待をして、それも大いに期待をして、自分の口を大きく開けるのです。
そうすれば主が豊かに満たしてくださるのです。
期待して大きく開けよう。
シャローム