「しかし今や、私の神、主は、周囲の者から私を守って安息を与えてくださり、敵対する者もなく、わざわいを起こす者もありません。」列王記 第1 5章4節 (2017新改訳)

ソロモンが王となりその治世が落ち着いてきたとき、ソロモンは、父ダビデが備えをしていた主の神殿の建設に着手します。
ダビデと友情を保っていたツロの王ヒラムに使者を送り、建築のための木材と建築に携わる有能な熟練工を求めるのです。
ソロモンは、この時、平安となった今こそ、主の神殿、主の家を建てるべき時が来たと、ヒラムに語るのです。

ソロモンは、この時も自分の権威や力を誇りません。
主が守ってくださっていることを告白します。
「安息を与えてくださり、敵対する者もなく、わざわいを起こす者もありません。」とは、まったく敵がいないわけではなく、問題が起きないことを言っているのでもありません。
何が起きても、そこに主の助けと守りがあることを信頼して告白しているのです。
それは主がダビデに約束をされたとおりの安息が今与えられているとの、確信です。
それ故、ソロモンは、自分が主のことばにのみ信頼して従う時、これからも与えれている安息が続くと、信じて告白するのです。

神殿を建てるのは、信仰を確立させて、それを守ることです。
立派な建物が完成することが大切なのではありません。
ソロモンと民の信仰が確かなものとなって形に表れていくのです。
そして、敵対する者や、わざわいに目を留めるのではなく、主を見上げて、主を見続けるのです。
そして、主のことばを聞き続けるのです。

私は私の力や知識、経験で生きて安心を得るのではなく、主に支えられ、主に委ねるのです。
しかし今や、主はと、主への愛を告白したい、礼拝の朝です。

どこで主を見上げて礼拝していても、主の豊かな祝福と守りに満たされる日曜日となりますように。
シャローム