「ご覧なさい。こんな大きな字で、私はあなたがたに自分の手で書いています。」ガラテヤ人への手紙 6章11節
パウロは、コリント第2の手紙、12章7節で「私は肉体に一つのとげゐ与えられました」と語っています。
とげとは、パウロの肉体の弱さ、パウロ自身の弱さのことを言っています。それが目の病ではなかったかと言われています。
ここで大きな字でと表現するのは、目が悪くなっていて、細かな文字を書くこと、手紙を書くことが難しくなっている状況を示すと考えることができます。
それをしていますと告白しています。
パウロの書く字は、大きくて読みにくかったかも知れません。
するとパウロは、弱点を敢えてさらし、それでも自分が行うことは、イエス様に与えられた良い行い、善を行うこと、即ち、御霊の行いをしているのだと、教会の兄姉に伝えているのです。
パウロにとっては、苦手とする手紙を書くことは、8〜9節で記した「御霊に蒔く者」「失望せずに善を行いましょう」ということを力強く実践していることなのです。
手紙の内容はもちろん大切ですが、手紙を書くことも大切な良いおこないなのです。
自分の手でとは自筆である以上に、与えられた使命を力の限り、惜しむことなく恥じることなくしている姿を表します。
私たちもまた、パウロに倣って自分の手で、私に与えられた使命を果たしましょう。
シャローム