「イエスは永遠に存在されるので、変わることがない祭司職を持っておられます。」 ヘブル人への手紙 7章24節
7章を十分に理解するためには、旧約聖書のアブラハムの歴史を十分に理解して、さらに、律法の祭司、レビ人の働きについて知っていなければなりません。
なかなか難しい7章のことばです。
しかし、それはイエス様について十分に知っていれば難しいことではないとも言えるのです。
祭司は、神と人との間を取り成す職務を担っている大切な存在です。誰でも自分の思いでなれるものではありません。
祭司職に任命されるレビ人は、アブラハムの子、イサクの子、ヤコブの子です。
大切な祭司の職は、レビ人だけが担います。
しかし祭司も大祭司も、人がその職務を担う以上は、必ず代替わりします。
人は誰でも、地上での命は有限だからです。必ず死ぬのです。
しかも、大祭司と言えども人である以上は、大祭司もまた罪人の一人です。
自分の罪のためにいけにえを神に捧げなければ、その使命を果たすことができません。
しかしイエス様だけは違うのです。
神の御子であるイエス様は、罪を持っていません。地上の歩みの中でも罪を犯すことはありませんでした。
ですからイエス様は自分の罪を、父である神にきよめていただく必要がありません。
そして御子は、永遠から永遠に存在し、変わることがありません。
ですから代替わりもなく、誰かに引き継ぐ必要も一切ありません。
神である御子が、人となって地上に生まれてくださり、私たちと同じ歩みをしてくださり、祭司として私たちのことを取り成してくださっている今、私たちの罪の赦しはイエス様によって完全で永遠のものとなったのです。
永遠に存在し、変わることがないイエス様が、私の仲保者であり祭司です。
変わらない方によって、変わることがない救いが私に与えられているのです。
シャローム