「しかし 神はあわれみ深く 彼らの咎を赦して 滅ぼされなかった。 怒りを何度も抑えて 憤りのすべてをかき立てられることはなかった。」詩篇 78篇38節
78篇は、イスラエルが神に救われた歴史を語ります。
31節までは、出エジプトを果たした後の荒野でのことを記します。
40節からの中心は、エジプトで神がなされた御業が中心です。
そしてそこには何度も神に逆らい、神に信頼しないで罪を犯す民の姿も記されています。
32節から39節は「罪」「罰」「悔い改め」「救い」が記されています。
40節以降の後半でも、神に逆らい、神を悲しませる民の姿が記されますが、そんな民に対して神のあわれみと赦しがあることを示すのです。
神はあわれみ深い方で、彼らが何度も裏切っても滅ぼし尽くすことはされないで、忍耐して待っていてくださり、赦しを与えてくださるのです。
それは続く39節に示される通り、人は風のようにはかなく脆いものであることを神は知っておられて、あわれみ愛してくださっているからです。
神の怒りの前には、私たちは立つことはできません。
神のあわれみの前に、私たちは立つことが許されているので、救いの機会を無くしていないのです。
神が待っていてくださるうちに、神を尋ね求め、神の愛に立ち返り、神を切に求めて、一日を過ごしたい。
そこにこそ本当に満ち足りた幸いな日々があるから。
シャローム