「ダビデはオリーブ山に登った。彼は泣きながら登り、その頭をおおい、裸足で登った。彼と一緒にいた民もみな、頭をおおい、泣きながら登った。」サムエル記 第2 15章30節 (2017新改訳)
ダビデの息子であるアブサロムは、ついに謀反を企てます。
王のところに訴えに来る人に対して事前に、自分の方が良い助言をすることができるし、力があると告げるのです。
そうして人々を味方につけ、また嘘を混ぜながら、自分から王であると宣言をするのです。
この行為は「人々の心を盗んだ」と6節で言われるとおりです。
アブサロムが謀反の決起をしたことがダビデに知らされると、ダビデは迎えて戦うことをしないで。王宮と町から去っていくのです。
そこにはダビデに付き従う人たちがいます。
ダビデは、その人たちと逃げながら、主に祈るのです。
ダビデは、泣きながら彼を慕い信頼する人たちのことを心配します。
ここ30節ではダビデは、悲しみ悩みがあることを、頭をおおうことで表ます。
さらに、履物を脱ぎ裸足になることで、聖なる神の前に謙遜に進み出て行くことを現します。
そして泣きながらオリーブ山に登り、祈るのです。
主を求めているのです。
アブサロムは、自分が王になりたいと言う欲望のために、人々の心を盗みました。
ダビデは、自分を慕う人たちのために、泣きながら祈りました。
ダビデは苦境の中で、自分ではなく周りの人のことを思いました。
この謀反は、一度は成功するのです。しかし直ぐにほころびます。
それはこの時の、二人の心のあり方と、主の前にどのように進み出ているのかの違いです。
盗む人と、涙を流す人の違いでもあると知ることができました。
シャローム