「王はドエグに言った。「おまえが行って祭司たちに討ちかかれ。」そこでエドム人ドエグが行って、祭司たちに討ちかかった。その日彼は、亜麻布のエポデを着ていた人を八十五人殺した。」サムエル記 第1 22章18節 (2017新改訳)

祭司アヒメレクが、ダビデにパンと剣を与えたことを知ったサウルは、謀反に加担したと言って、アヒメレクを責めます。
サウルは、近衛兵に祭司をたちを殺すように命じますが、近衛兵は、主の祭司に手を掛けません。
そこでサウルは、ダビデのことを訴えたドエグに、祭司たちを討ちかかるように命じたのです。

イスラエル人ではなく、エドム人であったからでしょう、ドエグは祭司を殺します。
ここ18節は、彼ドエグが八十五人もの祭司を殺したことを記します。
そして祭司たちが、主に仕える時の装束である「エポデ」を着ていたのだと教えます。
亜麻布のエポデという、正式な祭司の装束を着ていた人を殺したのです。

ドエグとサウル王は、主に真っ向から刃向かい、主の祭司を殺したのだということを、この言葉は教えます。訴えます。
近衛兵が、手を下さなかったのとは、対照的です。
主の背くばかりか、刃向かったのです。

八十五人と言う殺戮をしたのです。
祭司の装束を着ている祭司を殺したのです。
主の前で殺したのです。
主に刃向かったのです。

サウルのねたみ、憎しみが一番恐ろしいことをしました。
王のご機嫌を取り、自分の欲望のままに人を殺すことを欲したドエグの恐ろしい心があります。
祭司の装束も、その意味も彼らには何も見えていないのです。
罪を覆い、主の前に悔い改めて仕える心が見えないのです。彼らにその心がないからです。
シャローム