「主はあなたがたの先祖に激しく怒った。」ゼカリヤ書 1章2節

ハガイと同時期に活動した預言者ゼカリヤに示された主のことばが記されますが、7節から始まる幻に代表されるように、多くの幻が示されるのがゼカリヤ書の特徴です。
1章は、全地を見回っていると考えられる御使いが幻を見せ、それについて語ります。
8節には赤い馬に乗った人や赤毛、栗毛、白い馬が登場します。
御使いを通して、民に彼らの現状を見せて、民に真の悔い改めを迫っています。

12節には「あなたはエルサレムとユダの町々に、あわれみを施されないのですか」と、捕囚からの解放が実現した今もまだ、町が破壊されたままであることを示します。
これは民に現状を知り、主の前に真の悔い改めをして、捕囚からの解放を実現してくださった主に町の再建の恵みをも与えてもらうことを祈り求めることを促しているのです。

民が現状を知るために、一番最初に示された内容が2節です。
何故、捕囚という苦しみに遭ったのか。
それは主が憤ったからです。

何故、主は憤ったのか。
それは民が罪を重ね、いつまでも主に悔い改めなかったからです。

しかし、諸国に対するさばきと比べるとエルサレムへの主に憤りは小さく抑えられていました。15節。
だから、そのあわれみ深い主の前に真の悔い改めをするように命じるのです。
主の憤りを知ることは主があわれみ深い方であることを知ることなのです。
そしてそこに自分たちの罪があったことを知って、悔い改めるのです。

主の激しい怒りは、主のあわれみが大きく深いことをもう一度教えてくれます。

シャローム