「ヨアブは立ち上がり、アブサロムの家に来て、彼に言った。「なぜ、あなたの」家来たちは私の畑に火をつけたのですか。」」サムエル記 第2 14章31節 (2017新改訳)

ダビデの家臣であるヨアブは、罪を犯した後、遠い地に住んでいたアブサロムに王からの赦しを与えてもらうために一人の女性を使者として送り出します。
そして彼女に例え話を語らせて、アブサロムに赦しを与えるようにします。
ダビデは、アブサロムが家に帰ることを許しますが、自分に会うことは許しませんでした。

アブサロムは、この状態をよく思わないで、ヨアブに更にダビデに執り成してもらおうと願うのです。
しかしヨアブは、アブサロムの呼び出しには応じませんでした。
するとアブサロムは、ヨアブの畑に火をつけるのです。
流石にヨアブはアブサロムに会わない訳には行かなくなり、ここ31節から二人が話し合うのです。

結果としてヨアブは、ダビデにもう一度執り成し、アブサロムはダビデに会うことができ、以前と同じ王の息子としての生活を取り戻すのです。
しかし大きな問題が残ってしまいました。

アブサロムは、自分が打ったアムノンと同じ罪をおこなっています。
罪を悔い改めることなく、祈ることなく過ごしています。
そして自分の思い通りにするために、ヨアブの畑に火をつけるという悪を行ったのです。
罪の結果を変えるために、別の罪をおこなったのです。

ダビデもまた、ここに至るまでアブサロムに罪を指摘し、悔い改めを求めないことが問題です。
主は、罪を憎まれます。
そして悔い改めないことをもっと憎まれ怒るのです。
反対に、悔い改める者には、驚くほど大きな赦しを与えてくださるのです。

たとえ小さな罪でも、罪をおこなった後の悔い改めが大切だと教えられます。
そして悩む時迷う時は、行動の前に静まって祈るべきだと、改めて思うのです。
賢く美しいと言われているにも関わらずアブサロムには、それらがありませんでした。
シャローム