「それは 王が 叫び求める貧しい者や 助ける人のない苦しむ者を救い出すからです。」詩篇 72篇12節

72篇は、元々のヘブル語の巻物として記された詩篇の第二巻の終わりの詩篇です。
ですから18節、18節は主をほめたたええて詩を閉じ、その後の20節は第二巻の締めくくりの言葉です。

そしてこの詩篇の全体のテーマは王のための祈りです。
それも王が、神の知恵に基づいて、正しく国と民を治めることができるようにとの祈りです。
正しい王の姿が歌われるのです。

12〜14節は、王が弱い立場の人を見捨てないで救ってくださることを語っています。
正しく国を治める王は、弱い立場の人を見捨てません。
必ず保護をして守り抜いてくれるのです。

たとえ弱い人悲しむ人を助ける人がいなくても、真の王は見捨てないで助けてくれます。
そして真の王とは、王の王であるイエス様です。
ですから完全な助けは再臨のその時まで待たなければなりませんが、イエス様を信じる人は、イエス様に倣って行動するのです。
ダビデの祈りは、弱い人を決して見捨てない王の王をほめたたえると同時に、イスラエルの王が、そのような正しい王となっていくことを祈ります。
私たちもまた、確信と賛美の心を持って王が弱い者たちを救い出してくださるのだと、告白しよう。
シャローム