「ダビデはその日、ただちにサウルから逃れ、ガテの王アキシュのところに来た。」サムエル記 第1 21章10節 (2017新改訳)
ヨナタンの助けによって、サウルが自分を殺そうとしていることを知ったダビデは、サウルの前から逃れます。
ノブの祭司のところに来たダビデは、そこで主の前から下げられた供えのパンを食べ、かつて自分が討ち取ったゴリヤテの剣を手に入れます。
このことはやがてサウルの耳に入ってしまうことになりますが、この時、ダビデは食事をして、剣を手に入れることができたのです。
ここ10節には「ただちにサウルから逃れ」と、あります。
ここから長い期間のダビデの逃亡生活が始まるのです。
そしてそれはダビデがサウル王を倒すチャンスがあっても決してサウルに剣を向けない期間の始まりです。
ゴリヤテに立ち向かったようにはサウルに立ち向かうことはありません。
ダビデは終始一貫して、主の前に正しいことをするのです。
サウルとは戦わないのです。
かつて人々が祭司サムエルを退けて、主を退けたように、サウルを自分の手で退けることをしないダビデです。
そして、そんなダビデを主は背後でいつも守ってくださるのです。
必要に応じて、パンを与え、逃げ込む場所を与えます。
主が、ダビデをサウルからただちに逃れさせてくださるのです。
私たちは、問題と向き合う勇気が必要です。
同時に、問題を自分の力だけで解決しようと争うのではなく、主に委ねて、正しいことをし続けることが大切なのです。
その時、主は必ず守ってくださるから。
シャローム