「すると、イエスは母に言われた。「女の方、あなたとわたしと何の関係がありますか。わたしの時はまだ来ていません。」」 ヨハネの福音書 2章4節
有名なカナの婚礼の場面です。
婚礼の席での大切なぶどう酒がなくなるという事態に、婚礼の手伝いをしていた母マリアが、イエスさまにぶどう酒がなくなったことを伝えた時の答えがこの4節です。
一読するだけならば、イエスさまが自分には関係のないことだと、突き放しているように聞こえます。
しかし、この後でイエスさまは水をぶどう酒に変えられると言う奇蹟をおこなって、事態を収め、婚礼の席を祝福してくださったのです。
ここで私たちが聞くべきは「わたしの時」と言うことです。
私たちは大きな出来事、ささいな出来事を区別することなく、すべて主の前に持って行き、祈り求めたら良いのです。
それは確かなことです。
遠慮したり、小さな問題だからと祈らないのは間違いです。
しかし、祈りに答えてくださるのは主です。
恵みで満たしてくださるのは主です。
そして、その時を定めておられるのも主です。
私たちは、切に祈ったら良い。いや、祈るべきです。
しかし、祈ると同時に待つことが必要です。
主は、良い物を与えてくださる。確かなことです。
しかし、待つ時間は恵みを直接受け取る時以上に、豊かで大切な時となるのです。
期待し待つ。
信じて待つ。
その時に、主の愛の深さをまた味わえるのです。
シャローム