「この者たちは水がない泉、突風で吹き払われる霧です。彼らには深い闇が用意されています。」ペテロの手紙 第2 2章17節 (2017新改訳)

信仰生活を送るときには、信じる前の状態に戻らないように注意しなければならないのです。
以前の状態に戻ることは、前よりも悪い状態になることを意味します。
そのためにはいつも祈り、みことばに真摯に聞き、素直に従うことが大切です。

しかしそのように願っている人の前にも、偽教師が現れて惑わすのです。
彼らは、他人を教え導いているようですが、実は、自分自身をも滅びへと導いていしまうような人です。
彼らの教えはとても素晴らしいもののように聞こえますが、そうではないとペテロは教えます。

ここでは二つの例えを用いて、彼らの教えが空しいことを示します。
「水がない泉」とは、心とたましいの飢え乾きをもって、偽教師の教えを聞く人に、水を与えることもできなくて、渇きを潤し癒すことができないのだと、教えています。
また「突風で吹き払われる霧で」とは、風のひと吹きで消えうせる霧のことです。
霧は乾いた大地に潤いを与える水分を持っていますが、風が吹けば無くなってしまい、役に立ちません。
偽教師たちの教えは、一見、価値があるように見えて実は価値がなく、空しいものだということです。

しかも彼らの進む道は、永遠の苦しみが待っているだけのものです。
滅びるだけです。
みことばに信頼しないで、自分たちの作り上げた教えを広めるような愚かで空しいことはありません。
目新しい教えは、魅力的に見えますが、聖書には私たちに必要なすべてが記されています。
別の教えや、以前の習慣に惑わされないように気をつけたい。
私たちの周りには意外と「水がない泉」や「突風で吹き払われる霧」があるものです。
私たちは、良く聞いて、イエス様の教えてくださったことばに従い、イエス様の足跡に倣って歩み続けましょう。
シャローム