「イスラエルの神、万軍の主よ。あなたはこのしもべの耳を開き、「わたしがあなたのために一つの家を建てる」と言われました。それゆえ、このしもべは、このいのりをあなたに祈る勇気を得たのです。」サムエル記 第2 7章27節 (2017新改訳)

王としての治世が落ち着いてきたとき、ダビデは主のために神殿を建てたいと願いました。
ところが主は、荒野の旅をしてきた時からずっと、主は、天幕に住んできたのであって、立派な神殿を建てるように命じたことも望んだこともないと、示します。
神殿建築は、ダビデの子の仕事であり、ダビデのすべきことではないと、命じるのです。
同時に、ダビデの家が堅く立つこと、主が祝福することを語ります。

主が天幕に住んでくださったことは、主が、いつも私たちと共にいてくださり、私たちの労苦を知っていてくださることを示すものです。

選びましたのは、ダビデの祈りです。
祝福してくださいと繰り返し祈ります。

主が、祝福すると語られました。
ダビデはそれに対して「祝福してください」と、祈るのです。
主のことばを疑うのではありません。
主が祝福すると語ってくださるからこそ、祝福してくださいと祈る勇気を得たのです。
大胆に祈ることができたのです。
「勇気」は「心」とも訳せます。

私たちは主の前に罪人であり、本来ならば祝福を求めることなどできないはずです。
罪が赦されることだけでも、大きな恵みのはずです。
しかし、主は、いつも私と共にいてくださり、私と私の家を祝福すると語ってくださるのです。
ですからこそ、主よ。祝福してくださいと祈ります。
主の約束を信じているからこそ、祈るのです。
祈ることができる心、勇気があるのです。
シャローム