「キリスト・イエスの立派な兵士として、私と苦しみをともにしてください。」 テモテへの手紙 第二 2章3節

我が子のように思うテモテが、困難の中にあったので、パウロはテモテを励まします。
しかしその言葉は、ただ慰めたり励ましの言葉を掛けることではありませんでした。
テモテがキリスト・イエスを信じる人として、また、福音を伝え,教会で仕える者としての正しい姿を教えることで,励ますのです。

立派な兵士とは、主人の役に立つ兵士です。
強い兵士が求められていると思います。
1節ではパウロは「強くなりなさい」と、教え勧めているのです。
しかしここ3節では、苦しみをともにしてくださいと、願っています。

強くあるようにと,苦しみをともにするとは、真逆な気がします。
強ければ,苦しむことはないはずだと、思うのです。
しかし1節でパウロはキリスト・イエスにある恵みによって強くなるように勧めます。
自分の力に頼って強くなるのではありません。
主に深く結びつき、主のことばに従うことで強くしていただくのです。

その強さとは、主が愛している隣人を助けるために,自らが苦しむことを避けないで歩み通す強さです。
それは主に敵対する人たちに苦しめられることを避けないで,戦う兵士となることです。
パウロが、そのように戦い,福音を伝え,イエス様を証ししてきました。
今,テモテも同じようにして欲しいとパウロは願っているのです。

何よりも,パウロはこのとき、苦しめられて牢獄にいます。
けれども、パウロはキリスト・イエスによって強くされているのです。
私たちも,プロに倣い強められ、そして苦しみをもともにさせていただきましょう。
シャローム