「彼らはその骨を取って、ヤベシュにあるタマリスクの木の下に葬り、七日間、断食した。」サムエル記 第1 31章13節 (2017新改訳)
サムエル記の最後は、サウル王がペリシテ人との戦いで死んでいく出来事を記して閉じます。
サウルは、戦いに敗けると自ら死を選びます。
そしてペリシテ人は、サウルの息子たちとサウルをさらに者にするのです。
サウルの死体は町の城壁にさらされるのです。
サウルは、最後まで主に従い通した信仰者とは、言えない面が多いのです。残念ながら。
しかしそれでも確かに、主が選び、サウルもイスラエルのために尽くしたのも確かです。
ヤベシュ・ギルアデの、住民はサウルの死体がさらされてひどい目にあっていることを知って、奮い立ち、その身体を奪い返して、丁寧に葬るのです。
サウルが、主のしもべであったことを、この人たちは認めていたのでしょう。
敵を憎んで最後にはさらし者にするのか。
素晴らしい王ではなかったとしても、敬意を払い、最後に丁寧な葬りをするのか。
主の前に、人の命をどのように思い、接するのかを考えさせる出来事です。
ペリシテ人は主を信じる信仰者ではないから、仕方がないのだでは、済まない事件だと感じます。
主の前に、愛と謙遜をもって隣人に接する、良い姿は、こういうところに現れると感じます。
シャローム