「私があなたがたにこう告げたのに、あなたがたは聞かず、主の命に逆らい、不遜にも山地に上って行った。」 申命記 1章43節
申命記を読みます。
申命記は、ヨルダン川を前にしてモーセが語った惜別説教です。
民がいよいよ約束の地に入るにあたり、主の約束の更新が必要であることを確認すとともに、かつて父の世代が犯した罪をしっかりと覚えて、罪を悔い改めて主に従うことを覚えるために語ったものです。
第二の律法とも呼ばれる書です。
神の律法が再度告げられたことから日本語では「申命記」と呼ばれています。
かつて、父の世代の人々は、初めてカナンの地を偵察をした時には、その地に住む住民は背も高く強いから、自分たちはその地を手に入れることはできないと嘆き、主の約束を信じず、また、主のことばに従うこともしませんでした。
その上、主の厳しいことばがあると、今度は一転して、無理やり上って行こうとしました。
それを主が留めているにも関わらず、戦いに出て、手ひどく敗れたのです。
それらはすべて民が、主のことばを聞かず、主の命に逆らったことが原因です。
それは不遜だと、モーセは説教の中で断じるのです。
不遜な行動は、恵みを失い、平安を無くします。
謙遜に主のことばを聞いて、恐れないで主のことばに従う時、私たちは恵みを受取り平安の中で勝利を得るのです。
初めに主のことばをよく聞き、最期まで手のことばに従うことが大切です。
シャローム