「ダビデは言った。「兄弟たちよ。主が私たちに下さった物を、そのようにしてはならない。主が私たちを守り、私たちを襲った略奪隊を私たちの手に渡されたのだ。」サムエル記 第1 30章23節 (2017新改訳)

 ダビデたちが出かけて町を留守にしている間に、アマレク人は町を襲い、ダビデたちの家族をも奪い取って行きました。
 ダビデは主に祈り、主の行けと言う答えをいただいて追いかけます。
 途中で疲れている者たちを残して、追いついたダビデは勝利を収めて、家族を取り戻し、羊や牛も手に入れたのです。

 その時、ダビデの仲間の中のよこしまな者は、途中で留まっていた者には、取り戻した分捕り物は、分けることができないと、主張したのです。
 それに対して、ダビデは残っていた者も、同じ仲間であり、彼らがいたから勝利できたのだと答えます。
 そしてなによりも、この勝利と品々は、ダビデの戦勝品ではなく、主がくださった恵みの品であると、答えます。
 そしてその言葉通りに皆に公平に分けてやるのです。
 その後、この取り決めはイスラエルにおける掟となりました。

 主が祈りに答えてくださり。
 主が勝利を導き与えてくださり。
 主が恵みの品をくださって祝福してくださったのです。

 その恵みの、受け取り方、用い方に、主への信仰の姿が現れます。
 ダビデは、誰よりも主の守りと恵みを知っている信仰者です。
 そして実践できる人なのです。
シャローム