「ダビデとその部下は、翌朝早く、ペリシテ人の地へ帰って行った。ペリシテ人はイズレエルへ上って行った。」サムエル記 第1 29章11節 (2017新改訳)
ペリシテ人がイスラエルと戦おうと動き出しました。
ダビデは、身を寄せていたアキシュと共に行動をしますが、ペリシテ人の他の首長たちが、サウル以上の活躍をしたダビデのことを恐れます。
戦いの途中で裏切って、イスラエルの味方になることを恐れたのです。
当然と言えば当然の反応でしょう。
しかしその結果、ダビデは身を寄せていたアキシュを裏切るのではなく、アキシュから帰るように命じられて、戦いから離れることができました。
同胞であるイスラエルと戦うことなく済んだのです。
ダビデは帰り、ペリシテ人は上って行ったと、ここ11節に両者が明確に別れたことが記されます。
アキシュの元では、彼にできる限りの誠実を尽くして協力して行動します。
しかしかつてのダビデの戦いぶりを恐れる他の首長たちによって、戦いから遠ざけられると言う結果が、最善の道にダビデを送り出します。
いつも主の前に誠実に歩んできたダビデを、主がこの時も守ってくださったのです。
そしてこの帰還は、次の大切な戦いのための備えともなっていくのです。
主は、どこまでもあわれみ深く、恵みをもって導いてくださる方なのだと分かる逃亡生活のダビデの姿がここにあります。
主は、ダビデだけではなく、アキシュ、他の首長たちにも働きかけて、最善を為してくださるのです。
ですから、私たちは策を練るのではなく、主に信頼することを学びたい。
シャローム