「一方、取税人は遠く離れて立ち、目を天に向けようともせず、自分の胸をたたいて言った。『神様、罪人の私をあわれんでください。」 ルカの福音書 18章13節
宮で二人の人が祈っています。
一人は律法を厳格に守っているパリサイ人です。
ほかの人たちよりも律法に通じていることを誇る人です。
もう一人は取税人です。この人は、ローマ帝国に納める税金をイスラエル人から徴収する人です。
同胞から税金を取ることで、嫌われており、罪人だと言われています。
この二人が祈るのです。
パリサイ人は、自分が取税人よりも正しい者だと誇り、断食や献金をしていることを誇って、祈ります。
取税人を見下しながら、神の前に自分を誇るのです。
一方の取税人は、自分が神の前に罪人であると認めて、それを告白します。
その上で、神様のあわれみを祈り求めるのです。
取税人は、神様のあわれみがなければ、自分は赦されることがなく、平安も得られないと知っています。
取税人は、自分を知っており、彼は神様を見ています。
パリサイ人は、他の人と比べて自分が優れていると自負するばかりで、神様を見ないで、自分のことばかり見ています。
罪を知り、胸をたたいて、神様のあわれみを求めた取税人が神様に認められて受け入れられたのです。
誇るべきは神、主です。自分ではない。
私は、主のあわれみを求める者でいたい。
シャローム