「みことばを行う人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはいけません。」ヤコブの手紙 1章22節 (2017新改訳)
主イエスの地上での兄弟であるヤコブが、各地に散っているキリスト者を励ますために書きました。
同時に、信じるだけで救われると言うこと、良い行いをしなくてもよいと言うこととは別であることを明確に示しています。
ヤコブは、パウロのように各地を旅することはなく、エルサレム教会で活動し、この手紙もエルサレムで執筆されました。
ヤコブはこの手紙で、行いについてかなり言及します。
しかしそれは善行や修業と言った行いの結果として、救いを得ると言う意味ではありません。
信仰によって救いを得ること、神の恵によって信じる人は救われていることを、ヤコブもパウロと同じように語ります。
しかしヤコブは、行い、日々の生き方に信仰が現れてこないような信仰は、本物ではないと訴えます。
前の21節では、みことばをすなおに受け入れること、そしてそれはそれまでの汚れや悪を捨て去ることだと教えます。
そのような生き方、行いをしないのであれば、それは神のことば、みことばをただ聞いているだけの者なのです。
聞いたみことばが、その人に中に留まらなければ意味がありません。
留まるならば、そのみことばに従う生き方へと変わっていくのです。
みことばを素直に信じることと、みことばを行うことは同じなのです。
切り離すことはできません。
聞いても行わない人は、まず自分自身を欺いていることになります。
それは空しいことです。
みことばを素直に聞いたなら、自分をみことばに照らして吟味して、日々の行いにそれを表していきたいものです。
できないと言うことが、自分を欺くことになります。
欺きと素直さは両立しないものです。
素直に聞くならば、活きる神のみことばが、私を造り変えてくれます。
主に期待して素直に聞き従いたい。
シャローム