「脂肪と髄をふるまわれたかのように 私のたましいは満ち足りています。 喜びにあふれた唇で 私の口はあなたを賛美します。」詩篇 63篇5節

最初に「水のない 衰え果てた乾いた地で〜あなたに渇き」と、詩人は神さまに飢え乾いて声を上げました。
それは今,詩人が問題を抱えているから飢え乾いているのではありません。
もちろん,日々の生活で問題もあり、詩人の敵もおり、不正をおこなう者がいることは9〜11節のことばから分かります。
ですから神の介入と神の正しいさばきを信仰者として求めているのが後半です。

しかし,飢え乾いているのは,詩人が神さまに信頼しない生き方ができないことを知っていて飢え乾くと声を上げているのです。
それは水がない,衰え果て,乾いた地という表現を重ねて強調するほどの飢え乾きです。

そんな中で、詩人は神さまを賛美します。
神さまを仰ぎ見て賛美して,力強く手を上げていのるのです。
賛美すると,詩人は満たされるのです。

それは上質な肉をふるまわれ、その油がしたたって詩人を潤すのです。
乾ききった心とたましいが,豊かに潤います。
唇は喜びで潤い,満たされて,賛美のことばを上らせるのです。

どんなときでも、神さまを賛美するとき,乾いたたましいは潤い,唇も潤います。
神さまへの信頼が、たましいを満たし唇を潤わせて,賛美のことばがあふれ出します。

神への賛美こそが、私に必要な水,生ける水です。
苦しみの時にも,この詩人のように賛美できる者になりたいと思う朝です。
シャローム