「サムエルは行った。「なぜ、私に尋ねるのか。主はあなたから去り、あなたの敵になられたのに。」サムエル記 第1 28章16節 (2017新改訳)
サウル王はペリシテ人と戦うために、イスラエル人を招集しました。
しかしサウルは、ペリシテ人の陣営を見て恐れ、心は震えました。
そしてサウルは、この戦いの行く末を知りたいと、夢、ウリム、預言者を頼りましたが、主からの答えはありません。
サウルは、ますます恐れ不安になり、霊媒する女に頼るのです。
かつては、主の命令に従い、霊媒する者、口寄せする者を追い出したにも関わらず、頼ったのです。
そして、亡くなった預言者でありサウルの大切な指導者であったサムエルを呼び出すのです。
霊媒する女は、自分を頼ったのがサウルだと知って恐れましたが、サウルは霊媒する女を責めないと約束して、サムエルの言葉を求めるのです。
サウルがこの時、行うことはすべて間違っています。
サムエルは現れるのです。これは不思議なことです。
主が、背後に働かれているのでしょう。
そしてサムエルは、サウルの知りたいことには一切答えません。助言もしません。
ただ、サウルの罪を指摘するのです。16節。
なぜ、サムエルに尋ねるのか。
そうです。悔い改めて、主に尋ねるのです。
答えがなければ、答えをいただくまで祈るのです。
その答えは、厳しい内容かも知れませんが、主にだけ頼るのです。
サムエルは指摘しました。
主は、サウルから去っているのだ、主が敵となっているのです。
ペリシテ人が敵ではなく、主に刃向かっているのが、この時のサウルなのです。
私たちは、主にだけ信頼し、期待して、主に祈り続けているでしょうか。
どこかで身勝手な求めをしていないでしょうか。霊媒する人を頼らなくても、他の何かを混ぜてしまって、主にだけ頼ることを捨ててしまっていないでしょうか。
なぜ、私に尋ねるのか。
なぜ、拒まれても、答えがなくても、主に尋ねないのか。主は見捨てず、待っていてくださる方なのです。
シャローム