「知恵のある者はだれか。 これらのことに心を留めよ。 主の数々の恵みを見極めよ。」詩篇 107篇43節

107篇は「主の恵みはとこしえまで」と、歌い始めるのです。
詩人が住むユダヤの人々は、主に愛されている人たちでした。しかし、彼らは主を忘れて罪をおこない、好き勝手に生きていました。
しかし、そんな彼らが苦しくなって、主に叫ぶと、主は答えてくださり、彼らを苦悩から救い出してくださるのです。

ユダヤ人は何度も神、主を裏切ります。
しかし彼らが苦しくなり、悔い改めて叫ぶなら、主は何度でも彼らを救い出してくださるのです。
主が、彼らを敵から救いだし、四方から集めて、救ってくださるのです。
107篇は、主の助け、主が与えてくださった恵みを記します。

そして最後に問いかけます。
神の恵みを忘れるな、心に留めよと問いかけるのです。

聖書は、知恵のある人とはだれのことかと問いかけます。
それは他の人より知識が多い人ではなく、自分の力だけで生きる人のことでもありません。
その人は、主の恵みを知っている人です。
主が、どれほど自分と先祖、家族に良くしてくださったかを知っている人です。
主の恵みに心を向けることができる人です。
そして主を賛美し、感謝する人です。

主の恵みを知る人が知恵のある人です。
恵みを知ることができるのは、喜びでもあります。
そして喜びの声を上げよう。
苦しみの中から叫ぶ前に、感謝の声を上げる日々を送ろう。
シャローム