「また、右手に七つの星を持ち、口から鋭い両刃の剣が出ていて、顔は強く照り輝く太陽のようであった。」 ヨハネの黙示録 1章16節
今日から、新約聖書の最後に収められている「ヨハネの黙示録」を読みます。
黙示録は、使徒のヨハネが迫害によって捕らえられてパトモス島に幽閉されていた時に、主の幻によって啓示された内容を記した書です。
その内容は、主の再臨、終末の時のことにまで及びます。
しかし、終末の日はいつやって来るのかが分からない日のことではなく、時は近づいており(3節)、この後に起ころうとしている(19節)ことなのです。
ここには終末の日に、私たちの目の前に現れる方の姿を示しています。
それは私たちの救い主であるイエス・キリストの再臨の姿です。
主イエスは御使いを従え、その顔は神の栄光に輝いています。
そして何よりも特徴的な姿は、口から鋭い両刃の剣が出ていることです。
口から出ている両刃の剣は「みことば」を現しています。
主の口から出るみことばは、主の敵対する者たちをさばく剣であり、信仰者の歩みを見定める剣でもあるのです。
私たちは日々、聖書のことば、主のみことばに真摯に向き合い、そのことばに素直に従って歩んでいるのかどうかが問われます。
その審判の日は、まさに来ようとしている日であり、すぐにやって来る日です。
そのように信じて私たちは生きているでしょうか。
その日、主の口から出ている両刃の剣が、不誠実な信仰者の隠れた罪を暴く鋭い剣となるのか、迫害や世の誘惑と言ったものと戦った信仰者の慰めとなるのか。
この黙視のことばを、島流しとなっていた身で聞いたヨハネには間違いなく慰めと励ましのことであったことは確かです。
「しかり、わたしはすぐに来る」との、主のことばをどう聞いているのかが日々問われるのです。
シャローム