「ソロモンの子はレハブアム、その子はアビヤ、その子はアサ、その子はヨシャファテ、」歴代誌 第1 3章10節 (2017新改訳)

3章は、ダビデのこの名前から始まります。
イスラエルの民が、神の契約の子であることを示しています。
しかし同時に、3章の系図で、ここ10節から示されるのはエルサレム崩壊までの系図です。
主に背き、罪を重ねた結果、南ユダは滅び、王と民は捕囚の民として遠くバビロンの国へ連れて行かれるのです。

ダビデの王国は、とこしえに建つと主は約束を与えてくださいましたが、実際の王国は南北に分裂した後、北も南も滅びました。
この系図を見ると、列王記に記される王の罪が思い起こされ、そして主のさばきによって滅んだことまでが思い出されるのです。
しかし都エルサレムが崩壊しても、主の約束は有効であり、主は約束を成就してくださることを覚えるのです。

やはりここにも主に背いた王たちの名前がしっかりと記されていることを心に留めたい。
ダビデやヨシヤなどの、主の目にかなうことをした王の名前だけが記されるのではないのです。
こんなにも多くの王が、主に背いて罪を犯したのです。
しかし主は約束を変えることなく、恵みを取り去ることもされませんでした。
多くの王の名前があり、その多くの王が罪を重ねました。
そしてその背後には、いつも主の忍耐とあわれみが注がれていたことを覚えます。

私たちは、今日も同じ主の忍耐とあわれみの中で生かされています。
シャローム