「これは「ヤシャルの書」に確かに記されている。太陽は天の中間にとどまって、まる一日ほど、急いで沈むことはなかった。」ヨシュア記 10章13節後半
「ヤシャルの書」とは、正し者の書という意味の書で、第2サムエル記1章18節にも登場する書で、古代の戦勝記録などを記した書のことです。
主の奇跡によって、太陽が動かなかったと言う歴史的な事実が確かにあったことを、ヨシュア記だけではなくヤシャルの書も証明している奇跡なのです。
イスラエルが戦いに勝利するために、ヨシュアの祈り願いに、主が答えてくださった奇跡なのです。
このようなことが起きたのは初めてのことであり、この時にしか起きていません。
ここ10章で繰り返し記されているのは「主がイスラエルのために戦われた」という言葉です。
これは奇跡の出来事とともに事実なのです。
主が、イスラエルの戦うことを示され、勝利を与え、主が戦ってくださったのです。
特別な勝利、特別な戦いがこの時あったのです。
しかし、私たちは間違えてはいけない。
主を、私たちが祈りによって自由に動かすことはできません。代わりに戦ってもらうことなど不可能なのです。
主が、敵対する者たちをさばかれることを決められて、イスラエルを主の剣として用いられました。
そしてイスラエルを遣わすだけではなく、主が戦ってくださったのです。
先に主のご計画があり、主が勝利を与えてくださる。
私たちは祈りの中で、主の御心を探り、より正しい行動を取るのです。
その時、勝利と恵みも主が与えてくださる。
太陽がとどまるという奇跡にだけ目を留めるのではなく、主が、私たちとともにいてくださり働かれ、戦ってくださる方だと言うことを覚えたい。
シャローム