「そこで人々は彼らの食糧の一部を受け取った。しかし、主の指示を求めなかった。」ヨシュア記 9章14節

イスラエルとギブオンの人との間のやり取りが詳細に記されます。
ギブオンの人の策略と駆け引きがあります。
アイの町がイスラエルに滅ぼされたことを知って、周辺の人びとは戦いの準備をします。
しかし、ギブオンの人だけは、イスラエルを欺いて戦わずに自分たちの安全を確保しようとするのです。
変装して遠い国からやって来たように見せて、イスラエルの保護を求めたのです。
そのために、古びた格好と携帯したパンをぼろぼろになったように見せかけて騙すのです。
三日後にはあえなくそれはバレてしまうのですが、一旦は上手くいくのです。

イスラエルは、敵対しているはずの人たちが訪ねてきた時に、その申し出を受ける前に、主に祈ることを忘れていました。
食料を受取り、食べることで和平を結ぶことを約束してしまったのです。
ここで「一部を受け取った」とは、和平の約束を示しています。
また「主の指示を求めなかった」とは、イスラエルが祈ることを忘れ、主に信頼しなかったことを示すと同時に、アイを攻略したことで高慢になりかけていたことを示します。

平和を求め、平和を作り出すことは大切であり、積極的におこなうべきです。
しかし、その時もいつも主に祈りも求めることが大切です。
正しい判断、良い行いだと思う時こそ、主に祈り求めることを忘れないようにしたい。

シャローム